スチール系の弦を使う事が多い
ギターとは違い、和楽器の弦は絹糸などが
使われる事が多い事をご存知でしょうか。
例えば、箏は白色の糸を使い、
三味線は黄色の糸が使われています。
諸説ありますが、絹糸は実は
もともと『黄色』だったそうですが、
知らない人も多いのではないでしょうか。
現在の白い絹糸は、その後の
繭の品種改良で誕生したそうで、
当時の黄色の絹糸の名残りで白い糸に
敢えてウコンで黄色に染めているそうです。
三味線の糸は、一番太い上から『一の糸』、
真ん中の『二の糸』細い『三の糸』と
呼んでいてシャミコも同じ様に呼んでいます。
また、三味線の演奏ジャンルにより、
三味線の糸の太さも変わってきます。
特に激しい演奏法の『津軽三味線』は、
細い三の糸には、『テトロン』という
素材の頑丈な糸を使う事が今はほとんどです。
テトロンとは、正式には日本企業の
商品名なのですが、車のシートベルトや
漁業で使う『網』などもテトロンの繊維です。
一の糸の他、2本の糸は『ナイロン』や
『絹糸』を使う三味線ですが、
シャミコは、外出先でも『糸切れ』には
困らない様に、テトロンとナイロンの
頑丈な糸を使っています。
三味線用の糸へ交換してみても音色が
変わり面白いと思いますのでお試しください。